抗 告 状

 

 

 

平成25年12月16日

 

東京高等裁判所 民事部 御中

 

 

 

抗告人 天 野 コ グ

 

抗告人 天 野 ベ ラ

 

 

 

忌避申立却下決定に対する即時抗告申立書

 

 

 

上記抗告人らを被告とする東京地方裁判所「平成25年(ワ)第XXXX号 損害賠償等請求事件」(基本事件)の同裁判所「平成25年(モ)第3711号 裁判官に対する忌避申立事件」および「平成25年(モ)第3712号 裁判所書記官に対する忌避申立事件」について,同裁判所がそれぞれ平成25年11月28日,上記申立を「却下」とする決定をしたが,抗告人らは不服であるから,即時抗告をする(抗告人ら決定書受領 平成25年12月11日)。

 

 

 

第1 原決定の表示

 

1 事件番号 平成25年(モ)第3711号 裁判官に対する忌避申立事件

 

主  文 本件申立てをいずれも却下する。

 

2 事件番号 平成25年(モ)第3712号 裁判所書記官に対する忌避申立事件

 

主  文 本件申立てをいずれも却下する。

 

 

 

第2 抗告の趣旨

 

1 原決定を取消す。

 

2 裁判長裁判官本多知成,裁判官飯淵健司,裁判官伊藤渉(以下,「3名の本件裁判官ら」と言う。)に対する忌避は理由あるものと認める。

 

3 書記官中村京子,書記官三雲陽子に対する忌避は理由あるものと認める。

 

4 申立て費用は第一審及び抗告審を通じて,相手方の負担とする。

 

との裁判を求める。

 

 

 

第3 抗告の理由

 

 1 事件番号 平成25年(モ)第3711号 裁判官に対する忌避申立事件について

 

(1)原決定は,「裁判官の忌避事由である『裁判の公正を妨げるべき事情』(民事訴訟法24条1項)とは,裁判官と事件との関係から,当事者に不公正な裁判がされるのではないかとの疑念を抱かせるに足りる客観的な事情をいうものであるところ,申立人の主張する理由は,いずれも,基本事件における本件裁判官らの訴訟指揮を論難するものであって民事訴訟法24条1項の定める忌避事由には当たらないものか,単に相手方代理人との間で何らかのやりとりが行われている疑いがあると主張するのみで具体的根拠及びその疎明を欠くものというべきであり,一件記録を精査しても,基本事件に関し,その他本件裁判官らについて裁判の公正を妨げるべき事情があるとは認められない。」というものである。

 

抗告人ら忌避申立て理由の主張を,「申立人らの反論や証拠の申出等を許さず3か月という短期間で審理を終結しようとしたり,相手方の請求を別訴でするよう指示したりしたのは,相手方の勝訴を早急に実現させようとして行われたものである,(略)公正さを疑わせる事情が存在するから,基本事件において,本件裁判官らにつき,裁判の公正を妨げるべき事情が存するというものであると解される。」と断定する。

 

(2)しかし,「申立の理由」を見ればわかるとおり,「裁判の公正を妨げるべき事情」について具体的根拠があり,それを認めようとしないだけである。すなわち,本多知成裁判長裁判官の早く結審して判決を出さないといろんな人に迷惑が掛かる」との発言が裁判官の良心を放棄した証拠である。抗告人らが「追って提出する」と陳述し,抗告人らの主張が全くと言っていい程尽くされていない事実を知り得ていながら,通常の名誉毀損訴訟と比較しても類を見ない僅か3か月間で結審しようとしたという具体的事実だけでも疎明資料となり得るのであり,抗告人らの書面提出を拒み,結果として相手方代理人が「自由人権協会」の元代表理事であり現在の評議員でもあり,無罪請負人の異名をとる弘中惇一郎氏らであることから,相手方に阿て,抗告人らの敗訴をもたらす態度をあからさまに見せつけたものである。したがって,問題が手続上の措置だけでないことは明瞭である。

 

(3)基本事件は,3名の本件裁判官らが訴訟指揮を放棄するという異常な事態となっているため,第一審申立後,本来であれば抗告人らが準備書面(4)を提出する順番であるところ,相手方は,抗告人らが当該書面を提出する以前に3名の本件裁判官らと意を通じ,早急な結審を求めて「原告準備書面(2)」(疎第1号証・1頁目)および相手方の「陳述書」(疎第2号証・1頁目)および証拠説明書まで提出してきたうえに,本来であれば訴状に添付しなければならなかった虚偽と判断すべき「診断書」(疎第3号証)を急遽取り付けて時期に遅れて提出してくるなど,やりたい放題の訴訟態度である。なぜなら,抗告人・天野ベラが「精神的苦痛不在の架空請求訴訟」とブログ記事(疎第4号証)で主張した翌日付で診断書が発行されているからである。このようなかつてない混乱をも生ぜしめたのは,もっぱら通常の流れを無視して,僅か3か月間での結審を打ち出すと同時に訴訟指揮をも投げ出した3名の本件裁判官らの責任に依るものであり,混乱した状況下で,抗告人らは,不安におののき,いつ結審されるかと怯えさせられ,落ち着いて書面づくりに専念することも出来ず,かつてない悪影響を及ぼされている。

 

(4)しかも,相手方が提出した「診断書」の降って湧いた「○病」との病名が相手方の生活面・仕事面・環境面・健康面などあらゆる場面において不一致であるにもかかわらず,「陳述書」を提出していながら,相手方本人への反対尋問すら許さず,反対尋問にさらされもしない「陳述書」の内容ならびに取って付けたような泥縄式の「診断書」の「○病」との病名がそのまま採用されるとすれば由々しき問題である。

 

(5)抗告人らは,憲法第76条3項に規定された裁判官の良心を信じて応訴しているのであるが,3名の本件裁判官らは判例に背いているとしか思えない。判例は,裁判官が「良心に従う」とは,「有形無形の外部の圧力乃至誘惑に屈しないで自己内心の良識と道徳感に従う」意味である(最大判昭231117刑集二巻12号1565頁)とか,法の範囲内で,「自ら是なりと信ずる処に従う」という意味だとの趣旨を示している(最大判昭231215刑集二巻13号1783頁)。

 

(6)しかし,前述の()()のような新たに生じた事態を鑑みれば,本多知成裁判長裁判官の早く結審して判決を出さないといろんな人に迷惑が掛かる」(一審申立書・18頁)との発言ひとつを考慮しても,3名の本件裁判官らは,まさに,「すべて裁判官は,その良心に従ひ独立してその職権を行ひ,」と規定した同第76条侵害のおそれが霧散せず,公正な裁判を疑わしめるような客観的合理的理由が存在している。しかし,原裁判所では,憲法第76条を堅持して職務を行う裁判官による裁判も行われている。よって,原決定は,憲法第14条「法の下の平等」を侵害するものであり,不当である。

 

 2 事件番号 平成25年(モ)第3712号 裁判所書記官に対する忌避申立事件について

 

(1)原決定は,申立人の主張する事情は,民事訴訟法27条が準用する同法24条1項にいう「裁判の公正を妨げる事情」に該当するとはいえないものであるか,単に疑いや可能性を述べるのみで具体的な根拠を欠くものであり,忌避事由に該当しない(なお,書記官による調書作成の正確性に対する異議自体は,民事訴訟法160条2項によるべきであり,忌避事由には該当しないというべきである。)そして,一件記録を精査しても,基本事件に関し,その他本件書記官らについて裁判の公正を妨げるべき事情があるとは認められない。

 

抗告人ら忌避申立て理由の主張を,「担当書記官である中村京子書記官が,申立人らに対し副本の直送を強要したこと,担当書記官でない三雲陽子書記官が第2回及び第3回口頭弁論を担当しており,その間,中村京子書記官において申立人らの知らない書面のやりとりを行っている疑いがあること,三雲陽子書記官が,申立人ら,相手方及び裁判所の口頭弁論における発言内容を恣意的に調書に記載しなかったこと等が,裁判の公正を妨げる事情に該当すると主張するものと解される。」と断定する。

 

(2)しかし,「申立の理由」を見ればわかるとおり,「裁判の公正を妨げるべき事情」について具体的根拠があり,それを認めようとしないだけである。抗告人らは,中村京子書記官が抗告人らの知らない書面のやりとりを行っているとしか判断出来ないと主張したのは,何も三雲陽子書記官が口頭弁論を担当している僅か10分にも満たない間のみではなく,本多知成裁判長裁判官が僅か3か月間での結審を打ち出したことを根拠として,抗告人らが預かり知らぬところで交わされた面談ややり取りした書面などが判断材料にされたとしか考えられず,常時その疑いがあることを申立の理由としている。

 

(3)また,三雲陽子書記官は,口頭弁論における抗告人ら,相手方及び3名の本件裁判官の口頭弁論における発言「総て」を恣意的に調書に記載しなかったものであり,原決定が「書記官による調書作成の正確性に対する異議自体は,民事訴訟法160条2項によるべきであり,忌避事由には該当しないというべきである」と主張する正確性などと呼べるものではなく,調書に記載すべき発言の「総て」が意図的に抹殺されたのであるから,「申立の理由」で「つまり裁判所が口頭弁論の内容が問題となる時(例えば忌避申立事件)のために,証拠を残さず,更に言えば証拠隠滅を図ったと言っても過言ではないものである。」と主張したとおりである(一審申立書・25頁)

 

(4)「1の()」で前述したが,3名の本件裁判官らが,第3回口頭弁論において,総額6千万円にものぼる損害賠償請求事件である基本事件の僅か3か月間での結審を告げ,当初から相手方への直送を命じて副本の受領を拒否し,相手方の勝訴を保証するという経緯の中で,三雲陽子書記官は,その第3回口頭弁論での抗告人ら,相手方,裁判所の全発言の証拠隠滅を謀るために誰からも発言がなかったと装う調書に押印し,中村京子書記官は三雲陽子書記官の職務懈怠を容認し,2名の裁判所書記官らが積極的に3名の本件裁判官らに加担したのであるから,「裁判の公正を妨げる事情」に該当することは明らかである。

 

 

 

第4 結論

 

以上により,抗告の趣旨に記載したとおりの決定を求め,本件即時抗告に及んだ次第である。

 

以 上